- ようこそ、花と緑の心のクリニックへ
- 現状では家族の問題(夫婦問題、DV、離婚、引きこもり、不登校、養育方法)に関して、適切なアドバイスを提供する精神科クリニックは本当に少ないようです。また漫然と薬物加療だけが行われ、先行きの不安もかかえながら治療を続けられる患者さんも多いような印象を持ちます。特に家族の問題に関しては、親、子供、夫婦などについてそれぞれに心理面接を行い、個々のパーソナリティを尊重しながら、お互いが関係性が修復できるように仕向けて行くにはかなりの高度な面接の技術が要求され、また時間もかかり、現在の医療保険制度では難しい部分があるのが現状です。しかし、当院では、このような家族問題に関して、臨床心理士と連携をとりながら少しずつ解決していく方針をとっています。
- 当院は家族と女性と子供のクリニックですので、家族関係問題を重要視しています。DV、共依存、虐待によるPTSD、多重嗜癖問題など、状況は複雑で家庭の中で密接に行われているため、より深刻なケースが多いのも事実です。また、家族の中で誰かひとりでも治療に対して非協力であると難しい場合もあります。しかし、家族の誰かひとりでも、誰にも話したくない家族の問題を相談されたときに本当に勇気ある行動として迎えあげ、家族のために何ができるか模索していくもの重要です。少しでも前に進んでいくように一緒に相談しながら、やっていきましょう
- 家族の誰かひとりでも変われば、家族も変わっていきます。
- 人は生まれながらにしては いつか死を迎えます。病気になる苦しみ、人を失う苦しみ、愛する人を失う苦しみ、さまざま苦しみを抱えながら生きていかなければなりません。でも、その苦しみのなかで、欲を捨て愛情がなんであるのかわかったときに幸福は訪れるのです。親は苦労して子を育て、子はやがてその子を産み、喜びや幸福と同時に、苦しみや悲しみも連鎖していきます。親は子の苦しみを理解し、親は子の苦しみを理解したときに、悪循環の世代連鎖は断ち切られるのです。
- 当院では心理的側面を重要視していきます。なぜなら薬物治療では限界があり、それだけでは現在の状況をうまく立ち回ることが難しいからです。いま、自分に何が必要で、何が不必要なのか、自分のどこが問題なのか、現在の人間関係のどこを見直すべきなのか一緒に問題解決していく方法が必要です。代表的な方法に認知行動療法があります。
- 治療にあせってはいけません。高望みもしてはいけません。少しずつ、少しずつ、解決していきましょう。何年かかってもいいから、少しずつ前に進みましょう。